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カーブミラーQ&A

大きさの決め方について

Q. 曲率半径とは何ですか?

鏡の凸面の大きさを表します。
R=2200ならば半径2200mmの大きな球体から鏡を切り出した形となります。
R=2200φ600(直径60cm)R=3000φ800(直径80cm)R=3600φ1000(直径1m)の違いはものを写し出す大きさです。
直径が大きな鏡ほど大きく写します。
それぞれの写し出す範囲は同じに作られています。
1サイズ違うだけでも使用感が全然違います。
できるだけ大きなサイズをお選びすることをおすすめします。

Q. 大きさの決め方はどうしたらいいですか?

見る位置から鏡までの距離と、鏡から確認したい車両までの距離の合計を視距といいます。
1車線の道路の場合、視距40m未満なら曲率半径R=2200のφ600または450×600、60m未満なら曲率半径R=3000のφ800または600×800、60m以上ならば曲率半径R=3600のφ1000を目安に選定してください。
緩やかなカーブ形状の道路に設置する場合、鏡に対して見る位置と鏡から確認したい車両を結んだ線が作る角度(観測角といいます)が130度を超える場合は、非常に確認しづらく設置効果は低くなります。
またそれ以内のカーブでは、観測角が大きくなるにつれ大きな映像を映す、大きいサイズを選定してください。

Q. 丸型と角型どちらがいいですか?

お好みですが、角型は左右上部に不必要な場所を映しているので丸型の方が見やすいです。
参考までに日本全体で使用されている丸型と角型の比率は現在丸型が90%以上です。
当社でも角型はめったに注文がありません。

材質について

Q. アクリルとステンレスの違いはなんですか?

ステンレスは耐熱性・加工性・強度など優れた特性を備えていますが、アクリルとは大きく違う点があります。
アクリルは鏡として製作するのに、透明アクリル板の裏から真空蒸着という製法を使用しています。
ステンレスは表面を磨き上げることにより鏡になります。
そのため15年程度過ぎるとアクリルは劣化と表面の微少なキズで白っぽくなります。
周囲に反射膜のはく離が起きてくることがありますが、ステンレスにはありません。
環境がきつい場所のステンレスは黒ずんできます。
価格と明るさ、交通量が多く排気ガスの影響の多い道路ならアクリル、それ以外ならステンレスをおすすめします。
ステンレスの方がアクリルよりキズに強いです。
交通量が少ない山間地ではステンレスも化学強化ガラスに近い耐久性を発揮する場合があります。

Q. 道路反射鏡とカーブミラーの違いは何ですか?

道路反射鏡認定試験に合格したものを道路反射鏡といい、ある一定の性能以上がなければ認められません。
凸面のある取付金具付き鏡を総称してカーブミラーといいます。
公共団体が設置するものは道路反射鏡となります。

Q. 一番衝撃に強い道路反射鏡はどれですか?

間違えているサイトもありますが、化学強化ガラスがもっとも強いです。
衝撃に強い順に化学強化ガラス>アクリル>ステンレスとなります。
不思議と思う方もいらっしゃるかと思いますが、ステンレスがへこむ衝撃がかかっても、アクリルはキズがついても割れはしません。
また、アクリルが割れはじめる力でも化学強化ガラスはキズもつかず割れません。
ガラスは割れるというイメージがありますが、横幅1800ミリを越える自動車のフロントガラスも強化法は異なりますが強化ガラスで、高速走行時の飛び石でもない限り割れることは滅多にないことでもわかるように強いです。

Q. 一番耐久性の高い道路反射鏡はどれですか?

化学強化ガラスです。
20年以上きれいな状態で使用できます。
価格以上の価値があります。アクリル、ステンレスとは別次元といっていい絶対的な耐久性です。
化学強化ガラスの鏡面部分はプロが見ても半年たったものか25年たったものかとの違いがわからないぐらいきれいな状態を保ちます。

Q. 一番明るい道路反射鏡はどれですか?

初期はアクリルです。
明るい順にアクリル>化学強化ガラス>ステンレスとなります。
これで間違ってはいないのですが、経年変化で反射率は下がります。
化学強化ガラスの反射率低下は微少のため、最終的には化学強化ガラス>アクリル>ステンレスとなります。

Q. 霜に強い道路反射鏡はどれですか?

熱伝導率のよいステンレスです。
霜に強い順にステンレス>アクリル>化学強化ガラスとなります。
より高い効果を求めるのなら当社シモレスミラーをお求めください。

Q. お値打ちの道路反射鏡はどれですか?

コストパフォーマンスに一番優れているのはアクリルです。
軽くて明るい画像を写します。
歴史がもっとも古いです。

その他

Q. 違う色の道路反射鏡はありますか。

鏡は目立つように、あえて景観に溶け込まないオレンジを使用しています。
それではどうも好ましくないので好みの色にしたいというお問い合わせがはいります。
※ただし反射鏡協会で対応できるカラーとしてはオレンジとブラウン(チョコレート色)です。
受注生産品になるため約3週間はお時間がかかります。
価格は35%アップするとお考えください。
他の色になると支柱の静電粉体塗装塗料が少量では手配できないので、難しくなります。
既存の白ポールを使用して、鏡体だけ白に仕上げる方法もあります。

Q. 柱が届けられないといわれたのですが。

φ800左右2面鏡またはφ1000、1面鏡に使用する支柱は標準でφ89.1×3.2×4400となっていますが、長さ4000を超えると現在ではどの運送会社さんでもお届け指定地までは運んでくれません。
おもに西濃運輸のお近くの支店止めになります。
そこまでトラックで受け取りに行っていただく必要が発生しています。
当社では民間地に建てる場合では4400の長さの制約を受けないので、φ89.1×3.2と同強度のある高張力鋼管φ76.3×2.3×4000をセットでおすすめしています。
全長が短めのため設置時にはポールの上端付近に取り付けてください。
どうしても公道に設置する必要があり、役所からの指示があればφ89.1×3.2×4400の支柱もご用意できますが、先に申しました通りトラックでお近くの支店までお受け取りに行っていただく必要があるのと単価が高くなります。
また最近では、3600や4000の長さの支柱についても人口の少ない地区または都市部で、支柱の配送は受け付けないといという地区が増えています。
その場合はご連絡を入れますが、ご注文を断らせていただく場合もあることもご了承ください。
現在道路反射鏡協会では、発送できるようにつなぎ支柱で全長を長くする検討をしています。

Q. ¥10,000以下の安いカーブミラーがあるようですが、違いは何ですか?

とても安いものもありますが当社販売の道路反射鏡協会認定品との違いは耐久性と鏡面製作の違いです。
低価格品は取付金具が溶融亜鉛メッキではないため錆が発生します。
また簡単な小さい柱用の小さな取付金具で作られています。
裏板も太陽光の劣化を受けやすい材質です。
そのため耐久性が悪いことと強風時に揺れます。
認定品は風速40mに耐えられる作りになっています。
最大の違いは鏡面の中央部と外周部で鏡面の曲がり方に違いがあるため正確な距離感がつかめず危険です。
外周部がきつく曲がっている場合、遠くの車は鏡の外周部に映るので、対象車がより遠くにいるように映ります。
発進したら急に近くにいたということが起きます。
特にオートバイなど幅が狭く高速で接近する車両には注意が必要です。
屋外でご利用になるときには、おすすめできません。
安いので購入してみたが取り外して買い換えたいと、当社にご注文されたお客様もいらっしゃいます。

Q. 現在ある足場φ48.6またはφ60.5の細めの支柱に取り付けたいのですが。

アクリル鏡体の場合は短期使用用として工事現場向けのφ48.6用単管足場取付金具をセットすることが可能ですが、金具差し替え費として¥2,000の費用がかかります。
また、ステンレス鏡体とアクリル鏡体ともにφ60.5支柱用取付金具のセットもありますが、やはり金具差し替え費として¥2,000の費用がかかります。
本来使用する支柱φ76.3より細いので揺れやすいです。
できるだけ低い位置に取り付け、もしくは支柱を短くして、支柱自体を高い位置に固定して使用してください。

Q. 取り付けたときの大きさのイメージがつかめないのですが。

だいたいの大きさですが、φ600(直径60cm)の道路反射鏡で普通車のタイヤぐらいの大きさをイメージしてください。
離れて見て、タイヤの大きさが空中についた感じです。
直径60cmだと大きく感じる方もいると思いますが、道路についている一番小さいサイズがφ600です。

Q. φ600では大きすぎる気がするのでφ450を考えているのですが。

設置が可能であればφ600をおすすめします。
理由としてはφ450では限られた大きさの中に広い範囲を映そうとするために、映るものが非常に小さくなります。
またφ600以上の道路反射鏡協会認定品は認定試験に通る性能を有しているためφ450より長期間安定した利用することが可能です。
10年以上は利用するものですから1ヶ月あたりでコスト計算するとφ450よりφ600を使用するメリットの方が大きくなります。

Q. 取り付ける高さはどのくらいですか?また取付は難しいですか?

公道での標準取付高さは鏡の下が2m50cmです。
ご自身の敷地内であれば使いやすい高さでご利用ください。
取付調整は2箇所のボルトで上下と左右の角度調整を行います。
調整する方と見る方お二人で行うと早くできます。

Q. 掲載価格が安いようですが、商品は大丈夫ですか?

当社のみ問屋さんや代理店さんを通していないメーカー直販価格のため、お安く提示しております。
5基以上の場合は別途見積をいたします。
商品は県区市町村に納品している道路反射鏡協会認定品です。
安心してお使いください。

Q. 立体駐車場、地下駐車場に取付を考えています。何がいいですか?

反射率が80%の化学強化ガラス、アクリルをお選びください。
光量が少ないため、反射率60%のステンレスは苦手です。

Q. 道路反射鏡の種類はいくつありますか?

形状としては丸型φ600とφ800とφ1000、角型は450×600(有効寸法の許容範囲の関係で500×600と便宜上表示している会社があります)、それから600×800、以上の5種類です。
鏡面材質はアクリル、ステンレス、化学強化ガラス、ポリカーボネートの4種類です。

Q. 道路反射鏡メーカーは何社ありますか?

当社を含め全国で10社です。
詳しくは道路反射鏡協会ホームページをご覧ください。
各社ともよりよい製品作りを目指しています。
当社代表の飯嶋は20年以上技術委員長をいたしました。

Q. 工事もやっていますか?

製造から工事までやっています。
保険会社さん対応も得意です。
東京、大阪、岐阜エリアもお問い合わせください。
ちなみにどのような業界がカーブミラーをやっているかというと、一般的に道路の区画線、標識の会社が工事を行います。
(工事参考価格φ600アクリル材料込み¥65,000から写真管理なし)

Q. 詳しい技術書はありますか?

道路反射鏡ハンドブック1冊¥6,000があります。
販売は道路反射鏡協会事務局で行っています。
道路反射鏡協会のホームページ、ハンドブックお申し込みページにてご注文ください。

曇り止め道路反射鏡のうんちく

  • 空に向かっている方が放射冷却の影響を受け冷たくなり霜がつきやすくなります。車のフロントガラス、リアガラスの方が、運転席、助手席側面の垂直に近い面のドアガラスより霜がつきやすいです。
  • 放射冷却をわかりやすく説明すると夏に日中気温が30℃の時に、空に向かって直射日光を受けているアスファルト道路が50℃以上になります。反対に冬の夜間気温が5℃の時に、空に向かっている面が大気温より低い0℃以下になることがあります。これが霜の付く原因です。霜は降りてくるのではなく、周りの水蒸気を結露させているだけです。
  • 夜間、鏡の上に屋根があったり木立の葉があったりするような場合、また曇り空の時には放射冷却が発生しないので、曇りません。
  • 寒冷地では大気の水蒸気が凍り、曇りづらいですが、反対に温暖な場所の方が湿度もあり曇りやすいです。
  • 霜や水滴の付き方は気温の変化はもちろんですが、その時の湿度、放射冷却の発生、道路反射鏡の設置環境(平野、山あい、舗装路か土の場所、近くに熱量をもつ川が流れているかなど)により異なるため防曇型反射鏡性能資料として提出するのはかなり難しいです。カタログなどで鏡面温度の変化を表示している資料を見ることがあるかもしれませんが、測定時の遠景環境風景写真があれば参考になりますが、現実問題としてあまり参考になる場合は少ないです。100mはなれた場所の道路反射鏡で曇り方が違う場合があります。
  • 熱の伝わり方は放射・伝導・対流の3つです。これを利用、防ぐことで生活に熱を活用しています。
  • 下記のヒーター式以外は、条件によって曇ります。

1.大気導入式

カーブミラー周囲の暖かい大気を取り込み、放射冷却で冷えた鏡面との温度差を少なくすることにより、霜が付着するのを防ぎます。(当社シモレスミラー)
構造特徴として鏡の内部背面に大気を流入させ、また放射冷却により裏板より冷熱が鏡面側に伝わるのを防ぐ特殊構造となっています。

長所
吸熱が必要ないので低気温が続く寒冷地でも効果を維持する。
  • 日中、急に気温が上昇して曇りが発生することがない。
  • 軽いため、工事には一般の取付経費で設置ができる。
  • 蓄熱材方式より価格が安く、コストパフォーマンスが高い。
短所
湿度が高い状態で夜間や早朝に空が晴れて急激な放射冷却が発生した場合(急に冷え込むと感じるような時)、曇りが発生する場合がある。
ただし少しでも気温が上昇すれば短時間で曇りは解消する。

2.蓄熱材方式

昼間蓄熱材に蓄えた熱を夜間放熱することにより霜が付着するのを防ぎます。魚釣りのクーラーボックスに入れる保冷剤を内部に入れるイメージです。

長所
製作が簡単。
  • 温度変化に強い。
短所
内部材料は夜間放射冷却にて気温が下がる場合には蓄熱剤として働くが、日中吸温時には強力な保冷剤となるため、昼間急に気温が上がる場合に曇りが発生する。朝だけ注意して見ていると気づかない。
  • 見落としがちだが、重いためφ800になると通常の道路反射鏡のように人の力で取り付けることが困難。
  • 別途取付費(¥15,000から¥20,000)が発生する。
  • 車載型クレーンが必要。

3.表面コート方式

表面に超親水性処理加工をすることにより、水滴が細かな粒状になることを防ぎ、曇り止め効果を発生します。

長所
水滴が発生する状態では高い効果を発生。
  • 製造コストが低いため、価格が安い。
  • 汚れにくい。
短所
長期間の機能保証がない。効果がなくなる場合もある。
  • 水滴には効果があるが、鏡表面が凍る(霜がつく)寒冷地で効果が発揮されない。

4.ヒーター方式

鏡裏面に配置したヒーターを電源により鏡面を加熱し、きれいな画像を映します。

長所
どんな地域でも確実に霜、水滴に対して効果がある。
短所
価格が高い。
  • 設置するのに電源がとれない場所では設置ができない。
  • 電力会社との契約、年間電気代が必要になる。

豆知識

  • 道路反射鏡が日本で初めて道路に設置されたのは1960年代、静岡県の十石峠(じゅっこくとうげ。当時は伊豆箱根鉄道が管理)に当社初代代表取締役飯嶋正信が設置したと言われています。
    それ以前に静岡県三島市内の民間工場の敷地内に設置したと飯嶋正信本人より聞いたことがあります。
  • 道路反射鏡の原点は道路ではなく線路でした。
    過去には遮断機のない小さな踏切も数多くあり、特に単線電車が走る市街地などのカーブでは近づく電車が見えない現象が発生し危険でした。
    そこで少しでもカーブの先を見るために平面のガラス製鏡を設置したのが始まりと教えてもらったことがあります。
    ただし平面鏡はものを大きく映すかわりに、映す範囲が狭くなる欠点があり見る位置にかなりの制約が出ます。
    元国鉄の方が鏡面を凸面に加工することにより広い範囲を映すアイデアを考えたとも聞きました。
    私自身も何十年も前ですが線路に設置された、当時の道路反射鏡よりもはるかに老朽化した鏡を見た記憶があります。
    おそらく現存しているものはないと思います。
  • 外部熱源を使用しない寒い時期の曇り止めカーブミラーは、当社が日本で初めて商品化しました。
    初期防霜シモレスミラーは放射冷却の発生自体を防止するタイプで鏡の前後に大型のひさしを備えたものでした。
    後ろ側に大きいひさしをつけることが最大の特徴です。
    その後、他社から簡易に開発できる蓄熱材方式が出ました。
    現在のシモレスミラーは大気導入式です。
  • 道路反射鏡は基本原型や構成部材が変わらず50年にわたり利用販売されている製品で、めずらしいものです。
    通常ですと、新しい素材や製品が開発されて置き換わっていきます。
  • 実際の販売価格も50年前と大きく変わっていません。
    はじめの頃は、販売量も少なかったですが高価な商品であり3面卸販売するだけで、30代の職人さんの給料がはらえたそうです。
  • φ450、φ300の国産カーブミラーでも道路反射鏡メーカーが作っているものと普通の加工会社が製造しているものと2種類があります。
    それぞれ優秀なものと思いますが、長期屋外使用をベースとした考え方があるかないかの違いがあるようです。
  • 道路反射鏡は日本で生まれ発展した製品です。
    近年では他の国でコピー製品がありますが、品質の点で日本製品が大きく優れています。

(作成 飯嶋修一)

(上記すべて税別価格表記)